2011年4月3日日曜日

なぜ東電の原発が福島県にあるのか?

 日本の電力各社はブロック制になっており、福島県は東北電力の管轄です。東京電力は関東地区の管轄なため、福島県は管轄外の地域になります。そこで素朴な疑問ですが、なぜ東京電力の原子力発電所が福島県に作られたのでしょうか? 遠くても電力は送電することはできますが、遠ければ遠いほど伝送効率が悪くなります。なので発電所を作るのなら、需要のある地域の近くに作る方が有利なはずなのです。

 もしも、極端な言い方になりますが、「東京のど真ん中に原発を作ればいいのでは?」と質問したら、どんな反応になるのでしょうか? おそらく、「それは危険だ!」となるでしょう。では、「なぜ、そんな危険なものを福島県に作るの?」と聞きたくなります。そうすると、どんな答えが帰ってくるのでしょうか?どうも過去にこんなやりとりがあったようですが、反対派を補助金で切り崩してつくってしまったのでしょう。

 今の電力は、関東地区の巨大な需要を支えるために、福島県が犠牲になっていたとも言えるのです。もう原発に頼れなくなった以上、関東地区には巨大な電力需要を支えるだけのエネルギーがありません。今の計画停電の問題を回避し、安定的な電力を供給できるようにするためには、需要を大きく抑えこむことは避けれません。もう他地区に発電所を作るのではなく、関東地区に一極集中している首都機能を地域へ移転することを目指すべきでしょう。

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