2009年8月31日月曜日

衆議院議員選挙が終わって

 結果は戦前の予想どおり民主党が300議席を上回り、民主党の圧勝に終わりました。ついに政権交代です。しがらみのないところで、思い切った政策実行に期待しています。
 
 ところで、大勢が徐々にはっきりしてくる中で、麻生首相はテレビのインタービューに答えていました。キャスターから、「すぐに解散をしないで、ここまで引っ張ってきた理由は何ですか?」と聞かれ、
 
  麻生首相:『景気を優先しました。政治空白を作ったら経済対策を断行することができなった。』
 
 と回答していました。政治家たるものの理念を優先させたと言いたかったのでしょうか? 理念は立派だと思うのですが、それならば、都議会選が終わった後、禁断の解散予告と40日以上の政治空白を作った理由は何だったのでしょうか?と問い直したい。麻生首相の言葉は、政治理念と言いながらも実行が伴っているように感じない。与党でありながら、民主党との対決姿勢を鮮明するなど、政治理念よりも”打倒!民主党”が滲み出ていたと思います。私としてはこんな人に首相を続けて欲しくない。それはおそらく、多くの国民の声だったように思います。
 

 さて、昨日は民主党の政権交代がはっきりしたところで、鳩山さんがインタービューを受けていました。ある番組のキャスターが最初の質問で、
 
 「民主党は初めて政権をとることになりますが、慣れていないので不安です。その点をどのようにお考えですか?」
 
 と言った主旨の質問。私はあきれてしまった。政権運営に慣れていない党は政権をとってはいけないのでしょうか? そうであれば政権交代などできないことになってしまいます。普通なら、最初の質問は今後の抱負とか、どのように政権運営を進めるつもりなのかなどと聞くべきでしょう。次に出た質問ときたら、「小沢チルドレンが体制を占めて、鳩山さんの政権運営が難しくなると思うが、どう考えるか」ですと。民主党に対し、悪意を持っているとしか思えませんな。マスコミ報道は、公平が鉄則。どこかの党に肩入れしたような報道はやめてくれ。

2009年8月16日日曜日

政権選択の選挙

 今回の衆議院選挙戦、解散予告などというマジックをやったものだから、異例に長い夏になりました。これは政治空白が長くなるだけだから、今後は法律できちんと規制して欲しいと思います。総理大臣には解散権があるわけですが、解散を示唆したら40日以内に選挙するようにすべきでしょう。
 
 ところで、今回の選挙、民主党は「政権交代」が主目的となっているようで、政権をとったら何をやるのか、多少は具体的になりましたが、まだ不透明さが残っています。また、マニフェストを修正していくというのは、自民党から”ぶれている”と言われても仕方ないと感じます。ただ、今回の選挙で民主党が初めて真剣に政権をとったら何をやるかを検討しはじめた証拠ではないでしょうか? 今まで、自衛隊の海外派遣など、現実を無視してやたら反対してきたところがありますが、それが改善されるだけでも今回の選挙の意義は大きいのではないでしょうか?
 
 ただ、自民党は今回の選挙で勝てそうもないとなると、今度は自民党が野党化してしまって、相手政党の政策の攻撃ばかりをし始めた感があります。自民党は責任を持てる党ならば、日本の行く末をしっかり論じ、最も良い政策は何かを国民に訴えていくべきではないでしょうか? 自民党の主張は、民主党には政権担当能力がないから自民党に票を入れてくださいになってしまっている。私だったら、そんなことを言われても自民党に票を入れるつもりにはならない。あくまでも、日本の将来を託すことができる党に一票をいれます。
 
 さて、日本の行く末を任せることができる党は一体、どこなのでしょうか? 日本の借金は、すでに870兆円を抱えています。にも関わらず、この不況で景気をしなければならないと新たな財政出動をしようとしている。今まで何度も赤字国債を発行しても景気は回復してこなかったのに、これ以上、何をやるというのでしょうか? これ以上やれば、むしろ財政破綻のリスクの方が高まってしまう。もうやめてくれといいたい。今の日本の不況の原因には、官製不況が多いと感じている。景気回復には、時間がかかるかもしれないが、そこにしっかりメスを入れてくれる政党を選びたい。