2010年6月2日水曜日

鳩山首相殿 お疲れ様でした。

 本日、鳩山首相辞任のニュースを聞きました。大変に驚きました。つい先日は、福島大臣を罷免したばかり、ということは自らは辞めない覚悟を示したものと思っていました。なのに、本日の突然の辞任。鳩山首相は、2~3日先のこともどうなるか読めなかったのだろうか? 一般庶民の感覚であれば、
 
 ・5月末までに普天間問題を決着する。各方面にも了承を得る
 ・福島大臣を罷免する

という2つの事象は矛盾しているものと考えると思う。さらには鳩山首相は、党首討論の場で職を賭してでもとおっしゃった。ということは、福島大臣を罷免すれば決着をつけたことにはならない。従って辞めるのが道理と考えるはずである。罷免してから辞めることに何の意義があるのか? そういうことなら、罷免することなく退陣すればよかったのでは? それなら社民党の連立離脱はなかったかもしれないのに。こんなことは全く考えなかったのだろうか?

 それにしても今回の辞任劇はどうしても納得できない。なぜ、辞める必要があったのか? 直接の原因は普天間問題への対応なのだろうけど、マスコミで報道されていることは何かおかしくないか? 自公政権時代には、危険な普天間基地の移設先として辺野古が上がっていた。もしも、鳩山首相が何もしなければ、辺野古へ移設されていたはずである。マスコミが問題視しているのは、少なくとも県外と言っておきながら結局、辺野古になってしまった、公約を守れなかったことを問題視している。
 
 結果責任を問われたのなら仕方がないかもしれないが、なぜ沖縄県民はそこまで怒るのか? 鳩山首相は県外に移そうと職を賭して努力したのである。少しぐらい、労いの言葉があったもよいのではないか? 結局、基地が残ることになってしまったことは理解できるが、一国の総理が努力したことに対してあまりの反応ではないか? この風潮がまかり通るのであれば、おそらくやもう二度と沖縄のために努力しようという首相など現れまい。結果を出せなければ辞任することになってしまうからである。この難題に挑戦する人が現れなくなってもよいのだろうか? 誰も言わないようだから、私から言わせて頂きます。「鳩山首相、お疲れ様でした。」