ようやく新型インフルエンザも沈静化に向かったようで、マスコミ等でもトップニュース扱いにはならなくなりました。今思えば、このインフルエンザ騒ぎはなんだったのでしょうか? 日本でも感染者が出ましたが、少なくとも死者がでるには至っていません。重症という人も聞いていません。海外では何人か重症患者出てしまったようですが、これは新型インフルエンザ特有の症状と言えるのでしょうか? 小生は、どうしてもこれほど騒ぐ必要が本当にあったのか、不思議でなりません。
今回、日本では水際対策と称して感染者が発生した国から直行便でやってきた人に対して機内検疫を実施しました。確か7名ほどが検疫で国内に入国することを防ぐことができました。これはそれなりの効果と言えるでしょう。しかし、日本国内だけでも感染者は300名を超えているのです。おそらく、水際対策の実施によって約1週間は日本国内に感染を広めることを遅らせることができたと思います。これも大きな効果でしょう。でもこの1週間の間にどれだけの本格的な対策を実施することができたのでしょうか? ワクチンもまだ十分に用意できていない。タミフルが新型インフルエンザに有効なことは確認できたけど、耐性を持ったウィルスの出現を恐れて十分な対策ができてないのが現状です。
今回のメキシコ発の新型インフルエンザは、それほど毒性の強いものではなかったと宣伝されています。でも、インフルエンザは常に変化しており、いつ毒性を強めるかわからないから油断するなとも言われています。これは決して間違いではないのですが、これは全てのインフルエンザウィルスにいえる特性ではないでしょうか? なぜ、ここまで新型インフルエンザだけを特別視するのでしょうか? これだけ危険を煽るのは日本だけでしょう。海外では、インフルエンザの情報を得ることすら難しかったです。
伝染病の流行は防がなければなりません。ですが、その対策のために不利益を被る人もいます。今回のインフルエンザ騒ぎによって、客足が減った、場合によっては倒産にまで陥ったという話を聞きます。また、水際対策によって、予定していた行動をとれず、ホテルに缶詰にされてしまった人もいます。この人たちは、インフルエンザ対策だから、しょうがないなどと考えてよいものでしょうか? 国はこれらの人に対して何も保証していません。にも関わらず、ほとんど効果があったとは言えない水際対策を反省し、もっと強化せよという話すら聞こえてきます。この意見は本当に科学的根拠に基づいたものと言えるのでしょうか?
今回の水際対策は、大前提として、
①日本国内では新型インフルエンザは発生しない
②人を通じてしか日本国内に新型インフルエンザは侵入してこない
とあるような気がします。上記の2つの条件は確かですか? 新型インフルエンザは鳥インフルエンザが基にになると考えられています。それが豚を通じて人間にも感染するウィルスに変化すると考えられています。と言うことは、鳥を媒体にして日本に侵入してくるもあります。というか、その方が確率が高いのです。水際対策は残念ながら有効に機能すると期待するのは間違っているでしょう。(もちろん、機能すればそれにこしたことはないのですが。)
今回のインフルエンザ騒ぎ、どう考えても騒ぎすぎ。それによって、経済的不利益を被った人が多いことを考えると、あまりに配慮に欠けると言わざるを得ません。このような騒ぎを利用してビジネスを考える人がいることも人として許せません。みなさんはどう考えますか?
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