2009年5月1日金曜日

名門クライスラーの破綻

 アメリカ自動車業界のビック3の一角、クライスラーが破産法を申請しました。破産法と言っても日本の法律と異なり、再生を目指すものです。ですが、破綻には間違いがなく、日本で言えば倒産ということになります。ビック3の経営状況を見れば致し方ないのかもしれませんが、今まで散々注入してきた公的資金はムダになってしまうのでしょうか?

 オバマ氏は、今回の破綻に関して利益を諦めなかったヘッジファンドの責任と攻撃し、その上でクライスラーの復活を宣言しています。これは良いのですが、またしても出た「Buy American」。クライスラーが破綻すれば日本企業も大きな痛手を被ります。2社が既に名前が挙がっています。いくら公的資金を注入したからと言って、日本企業が大きな痛手を被っているにも関わらず、なぜ「Buy American」なのでしょうか? 小生もクライスラーの復活を祈っていますが、それがアメリカの保護主義による復活では日本の企業が浮かばれません。

 このクライスラー破綻は、オバマ氏の指導力の欠如が原因ではないかと勘ぐりたくなります。きっと、もっと指導力のある大統領なら破綻を避けられたのではないか、少なくともヘッジファンドを攻撃したりせず、自らの失政をアメリカ国民や債権者に対して詫びるのが先ではないでしょうか? 責任回避ともとれるこの発言に怒りを覚えました。

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