「基軸通貨」をWikipediaで調べると「国際通貨」へリンクが貼ってありました。では、「国際通貨」とは何かを調べると、以下の3つの条件が挙げられていました。
・国際的に信用があること
・国際的な銀行における取引が可能なこと
・あらゆる場所での換金が可能なこと
今、世界の基軸通貨は「ドル」が中心です。対外取引の80%以上がドルで決済されているのです。さて、国際通貨の条件のうち「国際的に信用があること」に関してですが、ドルはこの条件を満たしていると言えるのでしょうか? 例のサブプライム問題で、ドルの信用はがた落ちになりました。そして、アメリカ政府は銀行や基幹産業へ多額の公的資金を注入しています。
日本でもバブル崩壊時に同様の対応をとったのですが、日本が行う財政出動とアメリカが行う財政出動でその意義は大きく異なるのでは? 日本が行う財政出動は、日本の将来の若者に対して借金をしているのに対し、アメリカはドルが基軸通貨になっていることから、世界の将来の若者に対して借金をしていることになります。注意するべきことは、アメリカはドルを自由に発行することができるという点です。過去、アメリカが財政出動するたびに日本がその負担を肩代わりしてたのですが、今度からは中国とオイルマネーが肩代わりするのでしょう。
アメリカは消費というよりも、膨大な浪費を続けてきました。そのアメリカの浪費を支えてきたのは、日本や中国などと言っても言いすぎではないはずです。そして、経済危機の原因をアメリカは、諸外国が消費を拡大させなかったからと言っている。今後、基軸通貨は
・発行額を一国だけでなく、国際的な監視下の基、決めること
を追加すべきではないでしょうか? 今の経済経済危機の原因は、ドルを乱発して価値が大幅に低下したことに真因があると考えます。
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