2009年4月12日日曜日

国連とは何か?

 北朝鮮が人工衛星を打ち上げてからというもの、日本は国連に強く働きかけて結局、「議長声明」を出させることで決着をみそうである。議長声明には拘束力がないため、日本が求めていたものが全て満たされたわけではないが、それでもこの議長声明には「非難」が盛り込まれたことで、日本としてはある程度の理解を得たことになる。

 思うのですが、「国連」とは一体、何なのでしょうか? 日本人の多くは、日本に警察があるように、「世界の警察」のようなイメージで捉えていないでしょうか? だから、国連の決定さえあればという思いになるのでは? 日本は国連の決定を重んじる余り、国連で発言権を持つ国々への根回しを早くからやっていました。

 でも、国連というのを世界的正義の基準のような捉え方をするのは正しいとは思いません。今回の騒動からわかるように国連というのは常任理事国の考えばかりが尊重されます。常任理事国は未だに第二次世界大戦の戦勝国から構成されています。なぜ、常任理事国という考えがあるのでしょうか?

 もしも、世界的な正義をどの国にも認められるような形で定義できるのであれば幸いです。ですが、今の世の中でそんなものを望むことは無理というもの。それは多くの政治家もわかっているはず。にも関わらず、国連を重視しているのは、強き者とくるんで弱きものをはじき出そうと言う行為に他ならないのでは?

 もはや国連は弱いものいじめをするための仕組みに思えてくる。それを利用しようとする日本は、経済大国の力を利用して弱いものいじめをしているのと同じように思えてくる。これではいけない。日本が本当に問題解決を目指すのなら、直接対話を働きかけるべきでしょう。今、北朝鮮はミサイルを打ち上げているような状況ではないはず。きっと解決の道は開ける。他国の力を借りなくてもよいと思うのだが。

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